風のままに進むんだ

美しく帆を張れ!ここに書いたものが遺言だー!

ラヴェル ボレロ(究極の反復芸)

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モーリス・ラヴェルの傑作に「ボレロ」という曲がある。
恐らく、ほとんどの人が1度は聞いたことる有名な曲だ。

この曲は特殊な構成で、すべて演奏すると15分ぐらいの長さになるが、最後の2小節以外は同じリズムである。
メロディも4小節のものが2種類しかなく、最後の最後で少しメロディが変わり、コーダになって終了。

2種類のメロディを繰り返しているだけと思いきや、メロディが始まるたびに楽器が入れ替わり、
開始から最後まで一貫してクレシェンドで盛り上がり続けるというきわめて個性的な曲である。
スネアドラムに至っては、最後の2小節以外の338小節、3拍子の全く同じ刻みを169回繰り返す。

この曲にはストーリーがある。
酒場で1人の踊り子がリズムを取って踊り始め、最初は見ているだけだった他のお客も踊りを開始、
最後は大盛り上がりで終わるというものだ。

僕はサラリーマンだが、理想のサラリーマン人生はボレロに帰結すると思っている。
毎日会社に行き、同じようなことをやっているようだが、その毎日は微妙に違う。
同じような仕事を繰り返していたら、それがとてつもなく大きなことになっている。

同じことを繰り返すというのは決して悪くない、むしろ至高の芸術になり得るというのは
このボレロが証明しているのである。