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沢村賞、19年ぶりに該当者なし「賞のレベルを下げたくない」

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プロ野球の話だが、今年の沢村賞は、該当者がいなかった。
沢村賞は7項目を選定基準としているが、候補者の完投が少ないというのがネックとなったようだ。

選定基準があるのだから、致し方ないであろう。
ただ、選定基準が時代にそぐわないというのも事実だ。
今や、先発完投型の投手は絶滅危惧種である。

アメリカのMLBには似たような賞で「サイ・ヤング賞」というのがある。
沢村賞より後に出来たアワードであるが、こちらは必ずしも先発完投型の投手に与えられるものではない。

2003年にはクローザーのエリック・ガニエが受賞している。
この年のガニエは決め球のバルカンチェンジを武器に大活躍。
セーブ失敗が1度もなく、ゲームを跨いで対峙した打者を10連続で三振にするなど、手の付けようがないほど大暴れしていた。
妥当な受賞と言えるだろう。

今の選定基準が沢村賞のレベルにふさわしいとなると、もう沢村賞投手は出てこなくなるだろう。
先発投手のレベルが落ちたのではなく、役割が変わってしまったのである。
今はオープナーの概念も定着しつつあり、先発投手というもののイデオロギーが揺らいでいる。

選定基準を見直すか、賞を廃止するかの二択が妥当だろう。
選考委員を批判することはできない。
彼らは現役時代、まさに先発完投型の投手だった。
賞の名前に傷を付けたくないという気持ちも分かる。

しかし、賞の名前に振り回されているのも、また事実である。
時代を跨いで定量的な評価をするということの、難しさを思い知る記事である。