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コルツのアンドリュー・ラックが現役を引退

nfljapan.com

全米アメリカンフットボールリーグ、NFLインディアナポリス・コルツに所属するアンドリュー・ラックが引退を表明した。
まだ29歳であり、シーズン開幕を控えたこの時期の引退は衝撃的なニュースとなっている。

ラックはスタンフォード大学時代、2012年のドラフトでコルツから全体1位指名を受けた。
この頃、コルツの絶対的エースクオーターバック(QB)といえばペイトン・マニングだった。
しかしコルツは負傷で前シーズンを全休したマニングを放出、ラックに賭けた。
大学時代からそれだけの存在だったということである。

ラックは新人時代から、マニングの影を振り払う大活躍を見せる。
目立った穴がなく(足が速いとは言い難いが)、戦術への適応力も抜群だ。
チームの戦力的な充実もあり、スーパーボウル制覇も近いと目されてきた。

しかし、QBに付き物なのはケガである。アメリカンフットボール接触競技であり、
しかも避けられないタックルを受けがちなQBは、競技生活自体が負傷との闘いでもある。

ラックも2015年頃に肩を負傷し、2017年シーズンは全休した。
2018年にはMVP級の成績でカムバックを果たしたが、負傷は全身に及んでいたようだ。

我々は選手を、試合に出ている/出ていないという二元論でしか捕らえられない。
「試合に出ている=ケガをしていない」と勘違いしてしまうが、
多くのトップアスリートは競技と並行してケガとの闘いもやっている。

ケガから復帰する時だって、特にシーズンを棒に振るようなものだった場合、
「ケガが完治する」というケースは稀で、「試合に出られる程度までケガが回復した(痛みはある)」という感じなのだろう。

QBはエースと控えで戦い方を変更しなければならないほど、戦術における要である。
痛みを押して試合に出、勝たなければならない重圧は想像もつかない。

ラックは「人生で一番難しい決断だった」と言っている。
一度スーパーボウルの舞台で彼を見たかったが、叶わなかった。

お疲れ様でした。