風のままに進むんだ

美しく帆を張れ!ここに書いたものが遺言だー!

音楽のオーパーツ

音楽を聴いていると、たまに恐ろしく時代を先取りしたような曲に出会う。

タルティーニという作曲家が、悪魔のトリル呼ばれる曲を残している。
タルティーニの夢の中で悪魔が弾いていたメロディを、楽譜に書き写したという逸話のある曲だ。
バロック期の曲だが、情緒的でロマンチックな様は19世紀的だ。
しかも、現代の進化した技術をもっても演奏が非常に難しいと思われる。16世紀中盤で、このような曲が生まれているのだ。

一度、本当にバロックの曲なのか確かめるために、チェンバロ伴奏のa=415ヘルツのCDを探して聴いたことがあった。
終盤のカデンツァは省略されていたが(これは後年誰かが付け加えたものなのだろうか?)、判別はつかなかった。悪魔の演奏したパッセージは伊達ではない。

ヴィターリのシャコンヌという曲もある。これもバロック期の曲である。
ただ曲を聴くと、とてもロマン派っぽい。どうやらこれは偽作、もしくは編曲の編曲という説が強いようである。

オーパーツ的な譜面にワクワクしていただけに少し残念な気はしたが、曲自体は素晴らしい。特にハイフェッツの演奏したものは圧巻である。


Heifetz - Vitali `Chaconne` with organ

オルガン伴奏だとバロックと言われても無理はないが、曲はロマン派的であるように聴こえる。不思議な曲だ。

それにしても、上手すぎる。