サントリーホールで聴いた幻想交響曲
先日この記事を書いたが、サントリーホールに行ったのは実に15年ぶりであった。
サントリーホールには、10回ほど行ったことがある。
昔は新橋からタクシーで行っていたので、実はこの間行くまで最寄り駅を知らなかった。
演奏前は、なぜか和幸でトンカツを食べるのが慣例だった。
謎だ。
もうオケも指揮者も忘れてしまったが、僕はサントリーホールでベルリオーズの「幻想交響曲」を聴いたときの衝撃が、未だに忘れられない。
曲は5部構成。ベルリオーズを代表する、ロマン派きっての名曲だ。
相当に幻惑的であり、彼がアヘンを摂取しながら書いたからとも言われている。
曲中の主人公も、アヘンを吸っているらしい。
5部構成の最後を飾る「サバトの夜の夢」で魔女が復活するわけであるが、そこで突如として鐘が鳴る。
当時はオーケストラの楽器に鐘があるなどとは知らなかった。
無機質なラとソの音がえらく不気味で、でもとても興奮した記憶がある。
あの時は本当に魔女が復活して、ワルプルギスの夜が訪れるのではないかと思ったほどだ。
大編成で長い曲と言うこともあり、生で演奏される機会は多くない。
あの楽曲を生で聴けたのは、とても貴重な経験だった。