風のままに進むんだ

美しく帆を張れ!ここに書いたものが遺言だー!

勝ちではなくて負けが語られるのが、一流の証

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アメリカ野球の殿堂入りは、引退から5年で資格を得た後に、投票で選出される方法が一般的だ。
今年、ヤンキースで活躍したマリアノ・リベラ投手が殿堂入りを果たした。

しかも、史上初の「得票率100%での満票殿堂入り」だ。


リベラはヤンキース一筋、守護神としてMLB記録の652セーブを挙げた。
今は全球団で永久欠番になった背番号42を、最後に付けていた選手としても知られている。

武器は高速で曲がるカッターだ。カッターと直球しか投げないが、誰も彼を打てなかった。


ポストシーズンでも無類の勝負強さを見せ、抑えという重責の伴う配置ながら、引退までに96試合投げて1敗しかしていない。

この1敗が、2001年ワールドシリーズ7戦で喫した負けであった。

まず対戦カードが凄い。
ランディ・ジョンソンカート・シリングのダブルエースを擁し、球団創設4年目で頂点に手を掛けたダイヤモンドバックスと、当時ワールドシリーズ3連覇中だった王者ヤンキースの一戦である。
直前にNY同時多発テロが起きたこともあり、異様な雰囲気の中でのシリーズとなった。

シリーズの内容も7試合でサヨナラゲームが3回という、歴史に残る死闘となった。
ヤンキースは優勝まであと3アウトと迫りながら追いつかれ、最後にサヨナラタイムリーを打たれて力尽きた。

第7戦は、史上屈指の名試合ということでMLB公式が丸々1試合をYouTubeにアップロードしている。




2001 World Series, Game 7: Yankees @ Diamondbacks



生涯で喫したただ一つの負けが、鮮烈に刻まれている。
この唯一の1敗が語り継がれるのが、リベラが史上最高のクローザーたる所以である。


彼以上のクローザーに、果たして私たちは出会えるのだろうか。