風のままに進むんだ

美しく帆を張れ!ここに書いたものが遺言だー!

エミネムさんと映画「8-Mile」

僕はヒップホップアーティストのエミネムさんが好きである。
エミネムさんの曲を必死に聞いていたら耳が慣れ、TOEICのリスニングで高い点数を取ったことがある。

ヒップホップの魅力は相手をディスることだ。これは日本にはあまりない文化である。
アメリカでは、広告で「○○より安い」「○○よりサービスがいい」と、相手と比べた相対的な良さをアピールするものが比較的多い気がする。

日本はあまり、直接周りと比較するという文化がない。昔の歌遊びなども、歌詞は相手より優れていることを示すようなものではなく、自分の良さを出し合うものだった。
歌詞で直接相手を倒すタイプの音楽は、日本人にとっては新鮮ではないだろうか。

かつてエミネムさん本人が主演した8-Mileという映画があったが、これは良かった。(以下、ネタバレを含む)


この映画は、敢えてエミネムさんがヒップホップアーティストとしてスターダムに上り詰める場面を最後まで描かず、デトロイトディストピアを捉え続けた。
彼が全米の頂点に上り詰めたのは映画を見るような人なら知っている事なので、敢えて描く必要はなかったのかもしれない。

思ったよりラップの場面は少ないが、最後のPapa Docとのバトルは必聴だ。
(ちなみにPapa Docはマーベル シネティックユニバースでファルコンを演じるアンソニー・マッキーさんである。)


www.youtube.com


歌詞と意味についてはここに詳しく書いてある。


genius.com


エミネムさん演じるB-Rabbitは相手をディスるはずのバトルで、なぜか怒涛の自虐を繰り出しはじめる。
相手がディスろうとしている内容を自分から全部ブチ撒けて、相手のネタを枯らしてから後半で相手をディスるという高等戦術だ。
さすがに時間切れとなるが完全無視、「Fuc* a beat, I'll go a cappella!」とアカペラで全方位にブチ切れて終わる。

Papa Docはこの激烈な攻めに対し、一言も返すことができず敗北。
劇中のラストバトルにふさわしい圧巻の一曲だった。

エミネムさんの演技も良く(自然体なのか?)、非常に面白い映画である。
ちなみに、主題歌の「Lose Yourself」はエミネムさんの曲で1,2を争う名曲だ。

こちらも聴くことを強く薦めたい。