赤羽駅の無人店舗に行って買い物をした
上のニュースで取り上げられているが、東京にある赤羽駅の5・6番線ホームに、期間限定で無人店舗が設置されている。
紀伊国屋とのコラボレーションだ。
近くを通ったら開店していたので行ってみた。土日に見たときは閉店していたが、平日のみ実施しているようである。
列に並び(月曜日の15時の時点で1人待ち)、入店前に説明を受けた。
交通系電子マネーをタッチして入店する(音が小さくて分かりにくい)。
店内は撮影禁止なので写真はないが、天井にたくさんのカメラがついていて、お客さんの動きを読み取っている。商品棚にもカメラが付いているらしい。
商品を手に持って出口に行くと、パネルに購入商品が出る。確認したら電子マネーをタッチして、金額を引き去って退出しておしまい。
セルフレジとの違いは、バーコードをタッチする必要がないことである。過不足ないお会計は、無人店舗では必須だ。
僕が行ったときはちょうど商品補充のタイミングと重なっており、バタバタしていた。
無人とはいえそれは店内だけで、係員さんが5人ほど付いており、実用化はまだ先だということを感じさせる。
実際、僕が会計したときは後ろのお客さんの商品を読み込んでしまい、自分で修正した(危うく、おごるところであった)。念のため、出口で係員さんのチェックもあった。
無人の弱点は、トラブルに対応できないことである。
子どもの頃に「ものぐさトミー」という本を読んだが、問題点はこの絵本に書いてある。昔から、問題の本質は変わっていない。

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スーパーマーケットのセルフレジも、結局店員さんが1人付いている。
無人店舗にも、無人なのに人が付くことになってしまうのだろうか。銀行のATMのように、店舗に受話器があって、遠隔操作で何店舗も見るのが現実的か。
でもそれでは、店舗数が少ない場合は費用対効果が薄いだろう。まあ、このあたりは頭が良い人たちが対策を考えてくれるはずだ。
また、現状ではアルコールやタバコを売ることもできず、そこも課題になってくるだろう。
そして「入店したが何も買わず退出する場合」の想定をしていないように見えた。
日常の買い物ではよくある話なので、どういった対策が講じられるか気になるところである。
以上、課題が多いとはいえ、胸の躍る試みであることは間違いない。